ミルク教室MILK
ミルクの成分とはたらき
牛乳の栄養素
牛乳は、各種栄養素がバランス良く含まれた食品です。生命維持のために不可欠な栄養三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物に加え、日本人の食生活に不足しがちなカルシウムなどのミネラルやビタミンA、B₂などを豊富に含んでいます。
図は成人女性の1日の食事摂取基準に対する牛乳コップ1杯の栄養充足率を示しています。
カルシウムやビタンミンB2・ビタミンB12などは高い割合を示しており、これらの栄養素は牛乳コップ1杯で1日に摂りたい量の4分の1以上を摂ることができます。
たんぱく質
牛乳のたんぱく質は、必須アミノ酸をバランス良く含む良質なたんぱく質です。
たんぱく質には体内で合成することができないアミノ酸があり、必ず食品からとらなくてならないため、必須アミノ酸と呼ばれます。必須アミノ酸のどれか1つでも摂取量が少ないと、体内では最も少ないアミノ酸の量までしか利用されません。牛乳は、たんぱく質の栄養価を表す数値「アミノ酸スコア」が100で、アミノ酸スコアが100に近いほど、たんぱく質の栄養価は高く良質であると言われます。
カルシウム
日本人は慢性的にカルシウムが不足しています。
カルシウムは消化吸収されにくい栄養素の代表格であるため、量だけでなく、質で考える必要もあります。カルシウムが豊富な他の食品と比較すると、牛乳は1食分コップ1杯(200ml)にカルシウムが227mg含まれており、カルシウム吸収率も40%と高く優れています。
出典:J-milk