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【飼料畑雑草】②カヤツリグサ科、ヒユ科、タデ科・・・

ハマスゲ
カヤツリグサ科 多年草
草丈 15~40㎝  生育期 5~11月
ハマスゲの他の仲間は、湿った所でよく見られるが、ハマスゲは乾燥した所に生えやすい。塊茎で繁殖するため、防除がむずかしい。草丈が低いため作業に問題は生じないが、増えすぎると作物との土壌養分の競争により、作物の収量低下を招く。
ハリビユ
ヒユ科 一年草
草丈 40~200㎝  生育期 3~11月
有毒植物。ヒユ科で唯一棘を持つ。茎に水分が多いため、混ぜてサイレージ調整すると品質の低下を招く。
ホソアオゲイトウ
ヒユ科 一年草
草丈 50~200㎝  生育期 3~11月

ハリビユに似るが茎につやがなく、棘がない。ハリビユと同じく、水分を多く含むためサイレージ中に混入すると品質の低下を招く。
イヌタデ
タデ科 一年草
草丈 20~70㎝  生育期 4~11月
畑地によく発生し、小さな赤紫色の花(希に白色もある)をつける。群生しやすく、長期間にわたり発生する。
エゾノギシギシ
タデ科 多年草
草丈 50~130㎝  生育期 10~11月
永年草地の強害雑草。繁殖力が強いため、畑一面に広がることがしばしばある。類似種にギシギシ、ヒメスイバ等がある。
イタドリ
タデ科 多年草
草丈 50~150㎝  生育期 3~10月
エゾノギシギシと同様に永年草地でみられる強害雑草。太い地下茎をのばし随所に芽を出す。防除方法はエゾノギシギシと同じ。若い茎の太いものは、食べられる。スイカンボやスカンポとも呼ばれる。

出典: 熊本県飼料畑雑草ハンドブック
 

【飼料畑雑草】③アオイ科、ナス科、キク科・・・

イチビ
アオイ科 一年草
草丈50~200cm  生育期5~10月
草全体は毛で覆われ、触ると気持ちがよい(英名でベルベットリーフと言う)。独特な臭いが有り、エサに混入すると牛が嫌う。茎は強固な繊維で形成されている。主に、トウモロコシ畑で見られるが、トウモロコシより遅く芽を出し、コーンの刈り取りよりも早く種子を落とすため、防除しにくい雑草の一っとなっている。
ワルナスビ
ナス科 多年草
草丈25~70cm  生育期4~9月
中央脈状にまばらに鋭い棘があり、放牧地では家畜が食べないため増加する。トウモロコシ畑に侵入することもあるが、畦から入って行く場合が多い。地下茎でも繁殖するため、ロータリー等で裁断されると増加する。
イヌホオズキ
ナス科 一年草
草丈 30~90cm 生育期 4~11月
有害なソラニンが含まれるが、発生量が少なければ乾草やサイレージに混入しても中毒は起こらない。だが、果実に水が多いため品質は低下する。花が紫色のアメリカイヌホオズキも有毒。
センナリホオズキ
ナス科 1年草
草丈 30~50cm  生育期 4~10月
トウモロコシ畑でよくみられ、粗植で日の当たる場所に生えてくる。害は少ない。
オオオナモミ
キク科 一年草

草丈 80~200cm   生育期 5~10月
丸い子実には、多くの棘がある。作物と生育の競合をする。体内細胞でエネルギー運搬を阻害する毒素を含む。
オオブタクサ
キク科 一年草
草丈 100~300cm  生育期 4~10月
畑に侵入するとトウモロコシを覆うほどの草丈になる。畦から入ることが多いため、畦草刈りにより対処する。
オオアレチノギク
キク科 越年草
草丈 100~200cm   生育期11~10月
荒廃地や古くなった永年草地で見られることがある。畑では畦から侵入することが多いので、畦草刈りで対処する。類似種には、ヒメムカシヨモギがある。オオアレチノギクは、ヒメムカシヨモギに比べ細かい毛を多く有する為、白く見える。
ベニバナボロギク
キク科 一年草
草丈 30~80㎝  生育期 4~12月
花は下向きにつき赤色を呈する。作物を粗植にしなければ、発生することは殆どない。害の程度は小さい。類似種にダンドボロギク(花は上向きにつき黄色)がある。
出典: 熊本県飼料畑雑草ハンドブック  

【飼料畑雑草】④アブラナ科、シソ科、スベリヒユ科、トクサ科、ナデシコ科、ゴマノハグサ科・・・

ナズナ
アブラナ科 越年草
草丈 10~50cm  生育期 11~6月
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。日の当たる場所での生育は旺盛。寒暖の差によって葉の形が異なる。イタリアンライグラス等の圃場で見られ、秋の牧草播種で少々厚播きにすると生育を抑制できる。生育期での処理は、広葉用除草剤で対処可。春の七草。
カラクサナズナ
アブラナ科 越年草
草丈 10~30cm  生育期 10~5月
草自体異臭を放つため、乳牛のエサに混入した場合は牛乳に臭いが移行することもある。永年マメ科草の草地で発生した場合対処が難しいが、イタリアンライグラスの圃場で発生した場合は、播種量を2倍にする等多めに播くことで対処できる。
ホトケノザ
シソ科 越年草
草丈 10~30cm  生育期 12~6月
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。日の当たる場所での生育は旺盛。春刈取りの牧草でみられ、播種量を少々多めにすると抑制できる。春の7草のホトケノザとはタビラコ(キク科)のことで、この草とは異なる。草種名は、葉の形が仏の連座に似ているので仏の座になったとも言われる。
スベリヒユ
スベリヒユ科 1年草
草丈 15~30cm  生育期 3~10月
多肉性の草。草高が低いため害の程度は少ないが、他の雑草があまりない所に生育することが多い。全体を茄でて食べることが出来る。光が当たらないように作物の生育を良好にすることで抑制できる。マツバボタンの仲間。
スギナ
トクサ科 多年草

草丈 30~60cm   生育期 3~10月
繁殖の働きはツクシの部分が行い、緑の部分が栄養茎となっている。土壌が酸性条件となっているところで見られることが多い。害は小さい。除草剤により防除が可能であるが、土壌改善を行い、作物を生育良好にすることにより抑制できる。
ハコベ
ナデシコ科 一年草 又は 越年草
草丈 10~30cm  生育期 通年
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。牧草播種時の厚播きにより対処できる。春の七草。小鳥のエサともなる。生育期の処理では、広葉用除草剤散布により抑制できる。類似種にコハコベ、ウシハコベ、ノミノフスマ等がある。
オランダミミナグサ
ナデシコ科 越年草
草丈 10~60cm  生育期 11~6月
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。類似種には、在来種のミミナグサがあり、茎の色が紫色。牧草播種時の厚播きによって対処できる。
オオイヌノフグリ
ゴマノハグサ科 越年草
草丈 10~30㎝  生育期  11~7月
スプリングフラッシュ時に目立り草の一つ。花は朝に咲き、陽が傾くとつぼみ出す。春の牧草の生育の妨げとなる。類似種にタチイヌフグリがあり、ほぼ同じ時期に生育する。牧草播種時に少々厚播きにすると抑制できる。
出典: 熊本県飼料畑雑草ハンドブック  

【飼料畑雑草】⑤アカザ科、ヒルガオ科、ワラビ科、クワ科、ブドウ科、ヤマイモ科 ほか

ナズナ
アブラナ科 越年草
草丈 10~50cm  生育期 11~6月
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。日の当たる場所での生育は旺盛。寒暖の差によって葉の形が異なる。イタリアンライグラス等の圃場で見られ、秋の牧草播種で少々厚播きにすると生育を抑制できる。生育期での処理は、広葉用除草剤で対処可。春の七草。
カラクサナズナ
アブラナ科 越年草
草丈 10~30cm  生育期 10~5月
草自体異臭を放つため、乳牛のエサに混入した場合は牛乳に臭いが移行することもある。永年マメ科草の草地で発生した場合対処が難しいが、イタリアンライグラスの圃場で発生した場合は、播種量を2倍にする等多めに播くことで対処できる。
ホトケノザ
シソ科 越年草
草丈 10~30cm  生育期 12~6月
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。日の当たる場所での生育は旺盛。春刈取りの牧草でみられ、播種量を少々多めにすると抑制できる。春の7草のホトケノザとはタビラコ(キク科)のことで、この草とは異なる。草種名は、葉の形が仏の連座に似ているので仏の座になったとも言われる。
スベリヒユ
スベリヒユ科 1年草
草丈 15~30cm  生育期 3~10月
多肉性の草。草高が低いため害の程度は少ないが、他の雑草があまりない所に生育することが多い。全体を茄でて食べることが出来る。光が当たらないように作物の生育を良好にすることで抑制できる。マツバボタンの仲間。
スギナ
トクサ科 多年草

草丈 30~60cm   生育期 3~10月
繁殖の働きはツクシの部分が行い、緑の部分が栄養茎となっている。土壌が酸性条件となっているところで見られることが多い。害は小さい。除草剤により防除が可能であるが、土壌改善を行い、作物を生育良好にすることにより抑制できる。
ハコベ
ナデシコ科 一年草 又は 越年草
草丈 10~30cm  生育期 通年
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。牧草播種時の厚播きにより対処できる。春の七草。小鳥のエサともなる。生育期の処理では、広葉用除草剤散布により抑制できる。類似種にコハコベ、ウシハコベ、ノミノフスマ等がある。
オランダミミナグサ
ナデシコ科 越年草
草丈 10~60cm  生育期 11~6月
スプリングフラッシュ時に目立つ草の一つ。春の牧草の生育の妨げとなる。類似種には、在来種のミミナグサがあり、茎の色が紫色。牧草播種時の厚播きによって対処できる。
オオイヌノフグリ
ゴマノハグサ科 越年草
草丈 10~30㎝  生育期  11~7月
スプリングフラッシュ時に目立り草の一つ。花は朝に咲き、陽が傾くとつぼみ出す。春の牧草の生育の妨げとなる。類似種にタチイヌフグリがあり、ほぼ同じ時期に生育する。牧草播種時に少々厚播きにすると抑制できる。
出典: 熊本県飼料畑雑草ハンドブック  

「デントコーン」1期目収穫間近 ~菊池郡菊陽町

デントコーンの生育状況です。2021.7.6
( 菊池郡菊陽町の圃場 )
播種日付:令和3年3月23日
収穫予定:令和3年7月22日(生育日数 : 121日)